ゆうきまさみ「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」小学館文庫14巻(ASIN:4091935443)

敷居の住人」と比べて読むとその違いが印象的な、正統派ラブコメの最高傑作の一つ。毎月一巻、ちまちまと買い集めてきてようやく最終巻が発売。

結局、ゆうきまさみが三番手雑誌のオタク系作家(究極超人あ〜る)で終わらずに、ここまで力強くて細やかな表現力を発揮して楽しませてくれるようになったことは、読者にとって幸運なことだったと思う。

そして、これ以降のゆうきまさみが「鉄腕バーディー」も含めてワクワク感のあるマンガをイマイチ描けていないというのも私にとって残念で不思議な点だ。人間同士の心理の機微を描けるような題材を選ぶべきなのだろうか。