山岸凉子「舞姫テレプシコーラ」1巻(ASIN:488991787X)

存在自体は前から知っていてなんとなく買ってみたが、個人的に凄いヒット。山岸凉子はやっぱり残酷マンガ家なわけだが、篠原家のほうは救いがあってホッとする。六花の自己肯定感の無さ、千花の自分への厳しさ(と危うさ?)がカワイイというかカッコイイというか。そして舞っている須藤さんが本当にきれいに見えてしまうあたり、絵のうまさとは違う描写力の凄さ。でもやっぱり山岸凉子であるからには、バレエ一家に生まれた美少女たちが挫折して精神崩壊していく過程を描くんじゃないですか、あ、違いますか。

最新のダヴィンチを読むと正統なバレエ少女マンガをしているが、絵の荒さが気になった。連載時はいつもこうなのか?

関係ないけど、ダーティ・松本の「エロ魂!」1巻(ASIN:4775502255)の最後に山岸凉子が登場するくだりは最高にかっこいい。